2025年、映画界に旋風を巻き起こした新たな伝説『ファーストキス』
脚本・坂元裕二×監督・塚原あゆこ。
松村北斗（SixTONES）さんが見せた”キスシーン”と”神アドリブ”が劇場のすべての人の心を鮮やかに揺さぶりました。
「史上最高のキスシーン」「映画史に残る神アドリブ」と称賛を集める本作の魅力に迫ります。
物語の魅力：15年の愛をやり直すタイムトラベルストーリー
映画『ファーストキス』は、15年連れ添った夫婦・駈（松村北斗）とカンナ（松たか子）が主人公の完全オリジナルラブストーリーです。
交通事故で突然夫を失ったカンナが、タイムトラベルで出会う前の若い夫と再会し、愛の再確認と未来の修正を誓う切なくも温かい物語。
坂元裕二さんの脚本は「説明しすぎない余地を残す言葉」を大切にし、塚原あゆ子監督は「現場の空気や生理的な感覚を生かした夫婦らしいやりとり」を追求。
この絶妙なバランスが観客の心に深く刻まれる名作を生み出しました。
ファン騒然！史上最高のキスシーンの真相
「お風呂入れる人…？」伝説の誕生
松村北斗さんが演じる駈とカンナの間で交わされる数々のキスシーン。
中でも最も印象的なのが「お風呂入れる人…？」の場面です。
結婚式後の新居で、夫婦になったばかりのふたりが交わす何気ないやりとり。
この自然体の会話とキスの連続は、まさに「本物の夫婦のキス」として観客の心を打ちました。
「これが1001回目のキスではないか」という考察まで生まれるほど、生活感と愛情が溶け合う奇跡の瞬間となっています。
チャペルでの純真さとのギャップ
「僕、キスするの初めてだから」というチャペルでの駈の純真なセリフと、その直後に見せるリラックスした自然体のキスシーン。
この絶妙なギャップが、観客に「純粋な初々しさ」と「日常に溶け込んだ優しさ」の両方を感じさせます。
松村北斗さんの演技は、単なるロマンチックな演出を超えて「夫婦の15年の体温」を一瞬で表現。
新婚時のカンナと駆の初々しさ、愛の深さが伝わってきて、私の心もあたたかい気持ちになりました。
神アドリブの秘密：現場で生まれた奇跡
柿ピープロポーズの真実
最も話題となった「神アドリブ」のひとつが、柿ピーの柿の種だけを選んで食べる場面です。
松村北斗さんが演じる駈が「君はピーナッツで、僕は柿が好き」と語るこのシーンは、実は台本にはなく、現場で生まれた完全なアドリブでした。
松村北斗さんは「駈らしい理屈っぽさと、違うものを認め合う夫婦関係を表現したい」という思いから、この自然なアクションを即興で生み出しました。
それに対する松たか子さんの「あなたはピーナッツでしょ！」という返しも、アドリブ。
2人から生まれた名演技です。
監督が求めた「もっと自然に」
塚原あゆ子監督は現場で「もっと自然に夫婦になって」と要望し、主演二人に自由なアドリブを促したそうです。
その結果、夫婦が耳元でささやく小声、ちょっとした手遊びや微笑み、生活の合間で目が合うタイミングなど、これらの半分以上が台本を超えた現場の即興から生まれています。
プロが認める天才的な演技力
プロデューサーは松村北斗さんについて「台本の隙間に自分のリアルを埋め込む天才」と絶賛しています。
監督・塚原あゆ子さんも「瞬間ごとに気持ちを変えて、相手を見つめる目や呼吸で夫婦らしい空気を生み出してくれる」と高評価。
共演者の松たか子さんも「空気の厚みがどんどん増していく。この人となら本当に夫婦になれると感じた」とコメントしています。
作品への深い影響：キャラクターと物語を支える演技
松村北斗さんのアドリブとキスシーンは、駈というキャラクターの不器用さ・誠実さ・人間らしさを一層引き立ており、駆をまさに体現していました。
理系男子っぽさもよく出ていて、思わず「かわいすぎる！」と思ってしまったほど。
「違いを認め合うふたり」「生活のなかで幸せを確認し合う」という作品のテーマが、アドリブによる自然なキスやさりげないやりとりを通して体現されています。
まとめ：伝説となった「本物の愛」
映画『ファーストキス』で松村北斗さんが見せたキスシーンと神アドリブは、脚本を超えた「本物の夫婦の体温」と共感を生み出したのです。
坂元裕二さんの豊かな脚本、塚原あゆ子さんの繊細な演出、そして松村北斗さんと松たか子さんのアドリブと名演技により、日本映画史に残る夫婦像が誕生したと感じました。
キスシーン・アドリブ・日常会話――すべてが本物でありリアルです。
本記事は映画『ファーストキス』本編および公式インタビュー、各種映画レビュー・感想ブログ等を出典としてまとめています。
