イトーヨーカドー&大型書店~綱島駅前の施設は今どうなってる?

2015年から2025年の10年間で、綱島駅前は大きく変わりました。

私自身も当時2年間ほど住んでいたのですが、イトーヨーカドーやeeetshallのような“生活の安心拠点”が今はなくなり、代わりにTSUTAYA BOOKSTOREや快活CLUBといった新しい施設が誕生しています。

懐かしい風景を思い出しつつ、現在の駅前を見ていると「失われたもの」と「得られたもの」が交錯する街だと感じます。

目次

駅前の象徴が消えた日

地域のシンボルが消えた日

1982(昭和57)年3月27日にオープンし、42年4カ月超にわたり事業を行ってきた総合スーパー「イトーヨーカドー綱島店」は、2024年8月18日(日)19時に最終日の営業を終了しました。

温泉街からの転換を図った綱島西口で象徴的な存在だった店舗でしたが、ついに歴史の幕を下ろしました。

私自身、よく利用していたので、閉店は寂しい気持ちになったことを思い出します。

閉店当日、来店客が多く押し寄せたそうです。

この店舗が単なるスーパーマーケットを超えた存在だったことを物語っていますね。

思い出の場となったパデュ広場のイベント

2015年頃には、イトーヨーカドー前の「パデュ広場」ではサマーフェスティバルなど、さまざまな行事の開催場所として活用されていました。

買い物客でにぎわう日常の風景に加えて、お祭りの際には家族連れが集まり、子どもたちの笑い声が響いていたあの光景が懐かしく思い出されます。

安心拠点から新文化へ

愛されたカフェ併設書店スペース

2015年頃、イトーヨーカドー内で多くの人に愛されていたのが「eeetshall(イーツホール)」でした。

イトーヨーカドー綱島の1階にある、eeetshall(イーツホール)では、メニューやモーニングセットが評判で、シフォンケーキモーニングセットが地元の方々に親しまれていました。

しかし、イトーヨーカドーとともに歴史を終えることになりました。

TSUTAYA BOOKSTORE新綱島の誕生

一方で、2024年3月には新しい文化拠点が誕生しました。

新綱島駅直結ビル「SHINSUI(新水ビル)」3階に、TSUTAYA BOOKSTORE新綱島がオープンしたのです。

TSUTAYA BOOKSTORE新綱島は、単なる本屋の枠を超えた体験型の施設として注目を集めています。

繋がる、始まる、新コミュニティ」をコンセプトに、多様なジャンルの書籍や文具雑貨、さらに開放的なテラス席を備えたカフェも併設しています。

スターバックスコーヒーとシェアラウンジも併設という充実ぶり。

現代的でスタイリッシュな空間として、新しい世代の読書文化を支える場所になっています。

新たな「居場所」の創出

快活CLUB綱島駅前店の登場

2017年1月26日に、綱島駅の西口に『快活CLUB綱島駅前店』がオープンしました。

快活CLUBは業界(全国)No.1の店舗数を誇るコミック&インターネットカフェで、バリのリゾート空間を再現しているところが特徴。

24時間営業という新しいライフスタイルに対応した施設です。

この施設は、従来の綱島にはなかったタイプのサービスを提供し、深夜でも利用できる「第三の場所」として、特に若い世代や仕事で遅くなる方々に重宝されています。

くまざわ書店も健在

忘れてはいけないのが、アピタテラス横浜綱島の「くまざわ書店」です。

こちらは一貫してファミリー層に人気を保ち続けており、子育て世代にとって身近な書店として長年愛されています。

思い出と未来の交差点

イトーヨーカドー跡地の行方

昨年(2024年)8月18日に閉店したイトーヨーカドー綱島店

土地・建物などから運用益を受け取る「信託受益権」を野村不動産が90億円で取得し、解体は2027年3月末まで2年間を要することを説明。

その後の建設計画は未定とのことです。

現在は解体工事の準備段階ですが、将来的には大規模な複合施設やタワーマンションが建設される可能性が高いとみられています。

新綱島周辺の開発

東口では新綱島駅を中心とした開発が進んでおり、地上27階のタワーマンション+商業複合施設(2028年度竣工予定)や、池谷家古民家活用の木造商業施設(2026年度開業予定)など、歴史と現代性を調和させた街づくりが進行中です。

変化の中で感じる綱島らしさ

失われたもの、得られたもの

イトーヨーカドーやeeetshallといった「生活に密着した安心感」は失われました。

単なる総合スーパーという存在に収まらない、本当に地域密着だったイトーヨーカドー綱島店。

これから買い物難民になってしまう…と嘆く声や、生活を支えてくれていた安心感が…と心細く思う方が多いようです。

一方で、TSUTAYA BOOKSTORE新綱島のような新しいタイプの文化施設は、これまでの綱島にはなかった「知的好奇心を刺激する空間」「多世代が交流できるコミュニティスペース」を提供しています。

過渡期の綱島駅前

現在の綱島駅前は、まさに過渡期の真っただ中にあります。

懐かしい風景が消える寂しさと、新しい可能性への期待が同居する、少し複雑な気持ちになる時期かもしれません。

でも、これは悪いことばかりではないと思います。

綱島が持つ「人と人のつながりを大切にする温かさ」は変わらずに残っていて、それが新しい施設や空間の中でも息づいている——そんな印象を受けます。

まとめ:綱島は「商業と文化の街」へ進化中

わずか2年でしたが綱島で暮らした経験から見ると、駅前の変化はとても印象的です。

当時の生活を支えてくれたイトーヨーカドーは姿を消しましたが、代わりに現代的な書店やラウンジ、新しい文化施設が生まれています。

今の綱島は、かつての人情味に加えて“商業と文化の街”として進化を遂げているのだと実感しました。

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