俳優の谷原章介さんといえば、上品で知的な雰囲気が印象的ですが、実は横浜市港北区の綱島周辺がご出身だということをご存知でしょうか。
私がこの事実を知ったのは、綱島の美容室での何気ない会話からでした。
「谷原さんのご実家、この近所なんですよ」と美容師さんが教えてくれたのです。
実際のご実家は隣町にあり、綱島駅からは自転車や車ですぐの距離とのこと。
「お父様はとてもダンディーで、谷原さんによく似た雰囲気の方なんです」という話を聞き、なんだか親近感が湧いたのを覚えています。
そんな谷原さんゆかりの綱島を歩いてみると、意外な歴史や文化が今も息づいていることに気づきました。
有名人が通った昭和レトロな喫茶店
駅近くにある昭和レトロな喫茶店「アデリータ」。
この喫茶店、実は谷原章介さんが学生時代から通っていた思い出の店として地元では有名なんだとか。
店内に入ると、確かに昭和の香りが漂う落ち着いた雰囲気で、名物のパフェやスパゲティが今でも地元の定番メニューとして愛されています。
さらに調べてみると、お笑い芸人のふかわりょうさんや、真空ジェシカのガクさんも綱島出身で、この辺りを歩き回っていたという情報も。
綱島って、意外と芸能人ゆかりの地だったんですね。
知られざる温泉街の歴史
綱島はかつて「東京の奥座敷」と呼ばれた温泉町でした。
昭和初期にはラジウム温泉が湧き出し、旅館や料亭が建ち並んで賑わいました。
当時は芸者文化や花街文化もあり、街の活気を支える存在だったそうです。
今も街を歩くと、往時を思わせる建物や、温泉町らしい雰囲気の残る小路に出会うことがあります。
現在の綱島で特に印象的なのがラーメン文化の豊かさです。
東急東横線沿線でも屈指のラーメン激戦区として知られ、綱島駅周辺には個性的なラーメン店が軒を連ねています。
地元の方と話していると、必ずと言っていいほど始まるのが”ラーメン語り”。
「あの店の醤油ラーメンは絶品」「新しくできた店の味噌も捨てがたい」など、皆さんそれぞれにお気に入りの一杯があるようです。
温泉街から現代のグルメタウンへ。
綱島の食文化の変遷も興味深いものがありますね。
4つのエリアで構成される街
綱島は「綱島西・東・台・上町」の4つのエリアで構成され、現在は人口4万人を超えています。
都心へのアクセスも良く、横浜と東京の間にあるベッドタウンとして人気があります。
春の「綱島桜まつり」や夏の「諏訪神社例大祭」などの季節行事は、子どもから高齢者まで多くの人が参加する地域の恒例イベント。
さらに高齢者向けサロンや子育て世帯向けの交流イベントも定期的に開かれ、地域のつながりを大切にしている様子が伝わってきます。
地域のつながりを大切にする行事
季節ごとの催しも、綱島の魅力の一つです。
春には「綱島桜まつり」が開催され、桜並木の下で地域の人々が交流を深めます。
夏の「諏訪神社例大祭」では、伝統的なお祭りの雰囲気を味わうことができ、子どもから高齢者まで多世代が参加する光景が印象的でした。
また、高齢者向けのサロンや子育て世帯向けのイベントなども定期的に開催され、地域のつながりと賑わいが大切にされている様子が伝わってきます。
多彩な魅力が重なり合う街
谷原章介さんというきっかけから始まった綱島探訪でしたが、実際に歩いてみると、有名人のルーツや知られざる温泉文化、現代のグルメシーン、そして季節の行事や地域コミュニティまで、多彩な魅力が重なり合う面白い街だということが分かりました。
一つの街にこれほど多層的な歴史と文化が息づいているとは思いもよりませんでした。
皆さんも綱島を訪れた際には、ふとした会話や地元ならではのスポットを探しながら、この街の奥深さを発見してみてはいかがでしょうか。