映画『ファーストキス』主題歌&エンディング曲を徹底解説!歌詞に込められた意味とは?

映画ファーストキス 1stkiss 主題歌 曲 エンディング 歌詞

映画『ファーストキス 1ST KISS』の音楽は、心の奥にじんわりと響いてきます。

岩崎太整さんが手掛ける劇中曲と、優河さんの透明感あふれるエンディングテーマ「next to you」が、坂元裕二さんの描く愛の物語に美しく溶け合い、観た人に「もう一度聴きたい」と思わせる魅力的な楽曲ばかりです。

目次

映画『ファーストキス』の主題歌とは

映画ファーストキス 1stkiss 主題歌 曲 エンディング 歌詞

映画『ファーストキス 1ST KISS』の音楽は、日本映画界の豪華な顔合わせによって生み出されています。

劇中の音楽を務めるのは日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を映画『竜とそばかすの姫』で受賞している岩崎太整さん。

彼の繊細で感情豊かな楽曲作りは、本作でも存分に発揮されています。

エンディングテーマのタイトルとアーティスト

映画『ファーストキス 1ST KISS

エンディングテーマ「next to you」は、作・編曲を岩崎太整さん、作詞と歌唱優河さんが担当。

優河さんは映画『長いお別れ』主題歌「めぐる」などでも知られ、物語の世界観を音楽で丁寧に表現できるシンガーソングライターです。

どんな場面で流れる?使用タイミング解説

next to you」は、映画のラスト、クライマックス後の余韻を優しく包み込みながら流れるんです。

松たか子さん演じるカンナと松村北斗さん演じる駈(かける)の歩んだ愛の軌跡を見守るように、エンドロールで私たちの心に静かな余韻を残してくれます。

音楽は幻想的なタイムトラベルの場面や、ふたりの何気ない日常にも静かに寄り添い、作品の雰囲気をやさしく包み込む形に。

歌詞に込められたメッセージ

next to you」の歌詞は映画のテーマと深く結びついています。

朝に冷えた頬に触れた/あなたの声もう一度 思い出す 香り儚く」といった冒頭部分は、失ったものへの切なさを表現。

「時間」「記憶」「愛の永続」といったキーワードが印象的です。

キーワードに注目|「時間」「記憶」「愛の永続」

特に「ただ時をそっと 描いていくの/今願いながら ただ時を抱いて 選んでいける」では、時間の流れとともに育まれる愛の尊さ。

「交わる瞳を隣で」「温もり溶け合う手の平」では物理的距離を超えて“そばにいる”ことへの願いが繊細に歌い込まれています。

この歌詞には、結婚15年目で夫を失った女性が過去へとタイムトラベルし“もう一度恋に落ちる”――映画本編のストーリーも色濃く反映されていますね。

どんな思いで書かれた歌詞なのか?

歌詞には「カンナと駈の愛や時間の儚さが込められている」とされており、結婚15年目で夫を失った女性が過去にタイムトラベルし、もう一度恋に落ちるという映画の設定を反映した内容です。

溢れていく 涙は優しさだけ 終わるまでは こころのまま愛して」という歌詞からは、限られた時間の中で愛し抜こうとする決意が感じられます。

エンディング曲と劇中音楽の魅力

映画の中で流れる音楽は、「空洞」「首都高にて」「邂逅」「帰り道」「1st Kiss」など16曲あり、物語の大事なシーンを彩っています。

エンディングの「next to you」は、アコースティックギターが心地よい温かいメロディで、物語の余韻をさらに深くしてくれる曲。

岩崎太整さんの音楽は、松たか子さんと松村北斗さんのラブストーリーが持つ“温かさ”も“切なさ”も、飾らない等身大のままで描き出しており、そこに私たちは自然と共感を覚えるのです。

たとえ現実離れしたタイムトラベルの場面でも、音楽がリアリティを補い、私たちが自然と感情移入できるように導いてくれるのが印象的ですね。

SNSの感想&考察|心に残るという声多数

音楽に対する観客からの評価も好評です。

Filmarksでの平均スコアは4.2点(2025年7月時点)、「心に残るセリフが多く、音楽に包まれている時間が心地よかった」という声がSNSに多数投稿されています。

観終わった後もメロディが耳から離れないという声が多く、優河さんの歌声に主人公の気持ちを重ねて涙した人も少なくありません。

楽曲が夏の季節感や爽やかさ、清潔感の演出にも大いに貢献している、という感想もありました。

坂元裕二作品らしい“音楽”の役割

坂元裕二さんの脚本は、音楽を単なる背景や演出効果として使うのではなく、登場人物の心情や関係性、そして物語の核心を伝える重要な役割として巧みに活用することで知られています。

彼の作品を観ていると、音楽が流れる瞬間に、言葉では表現しきれない登場人物の複雑な感情が一気に溢れ出してくるのを感じるのです。

カルテット

カルテット」では、4人の音楽家たちが奏でる楽曲そのものが、彼らの関係性や内に秘めた想いを雄弁に物語っていました。

演奏シーンでは、セリフがなくても各キャラクターの心の動きが手に取るように伝わってきます。

花束みたいな恋をした

映画「花束みたいな恋をした」では、主人公の麦と絹が共有する音楽的嗜好が二人の絆の象徴となり、同時にその微細な違いが関係性のほころびを暗示する形につながりました。

好きなアーティストや楽曲への反応の違いが、やがて二人の価値観の相違につながっていく様子は、まさに音楽を通じて人間関係の機微を描いた坂元さんならではの演出です。

ファーストキス

ファーストキス』では、これまでの作品以上に音楽がストレートに物語のテーマや感情を表現しています。

セリフ以上に登場人物の気持ちを観客に語りかけてくるのが印象的です。

特にエンディングテーマの「next to you」は、カンナ(かける)の愛の軌跡を音楽で見事に描き出し、「時間を超えた愛」というテーマをストレートに伝えてくれます。

歌詞にある「ただ時をそっと 描いていくの」「今願いながら ただ時を抱いて」という言葉は、映画で描かれる時間の感覚とぴったり重なって、観客の心にぐっと響くんです。

言葉の魔術師と呼ばれる坂元裕二さんが、音楽という“言葉を超える表現”に、今まで以上に真摯に向き合った作品なのかもしれません。

セリフでは言い尽くせない感情を、音楽がそっと語りかけてくるような瞬間が、たしかにそこにありました。

まとめ|主題歌が教えてくれる”もう一度”の意味

映画『ファーストキス 1ST KISS』の音楽は、単なるBGMではなく、物語の本質に深く関わる大切な要素として機能しています。

岩崎太整さんの繊細な音楽と、優河さんの透明な歌声によるエンディングテーマ「next to you」は、“時を超える愛”という作品のテーマを音楽で見事に表現しました。

「もう一度やり直したい」「もう一度、心から愛したい」という切実な想いを、そっと背中から支えるように届けてくれる楽曲。

映画を観終えたあと、もう一度じっくりと聴き返したくなる――そんな余韻を残す音楽でした。

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