2年間住んでいた当時も思いましたが、駅前はいつも人が多く、商店街のにぎやかさに気持ちが明るくなった記憶があります。
久しぶりに訪れると、新綱島駅や大型マンションの建設が進み、正直“時代が変わった”と驚きました。
当時はまだ再開発前の“生活感あふれる街”だっただけに、新しい駅やタワマンの風景には少し戸惑いも覚えましたが、便利さも格段にアップしたと感じます。
実際にこのエリアで物件を探している方からは、「想像以上に価格帯に幅がある」「駅からの距離で条件が大きく変わる」といった声をよく耳にします。
分譲マンションの最新相場と選び方
新築・中古マンションの価格帯
現在の綱島エリアの分譲マンション相場を見てみると、新築は平均でおよそ8,200万円ほど。
一方で中古マンションは平均約3,985万円と、新築との差はなんと約4,000万円もあります。
坪単価にすると相場は220万円前後。
東急東横線沿線の人気エリアと比べると、まだ比較的手が届きやすい水準といえるでしょう。
ただし、駅からの距離や築年数によって価格は大きく変わるので、条件をしっかり見極めて選ぶことが大切だと感じました。
駅距離による価格差の実情
物件探しをしていて最も感じるのが、駅からの距離による価格差です。
駅徒歩5分以内の物件は確実に割高になる傾向があり、同じ間取りでも徒歩10分以上の物件と比べると1,000万円以上の差が生じることも珍しくありません。
逆に、徒歩10〜15分圏内の物件は比較的割安感があり、コストパフォーマンスを重視する方には狙い目だと思います。
多少歩くことを覚悟すれば、“この値段でこの広さ?”と意外な掘り出し物に出会えることも。
特に商店街から少し離れたエリアでは、静かな住環境を確保しながら支払い可能な価格帯です。
分譲マンション購入のコツ
資産性を重視する場合
将来の売却や賃貸転用を考えている方には、「駅近・築浅・ブランド系マンション」がおすすめ。
多少初期投資が高くても、長期的な資産価値の維持が期待できると思います。
価格を重視する場合
初期費用を抑えたい方は、徒歩10〜15分圏の中古マンションに注目してみてください。
築年数が多少経っていても、管理状態が良好な物件であれば、住み心地と経済性を両立できると思います。
リフォーム済みの中古物件なら、新築同様の設備を割安で手に入れることも可能。
賃貸住宅の相場と選び方のポイント
間取り別の家賃相場
賃貸住宅を検討している方にとって気になるのが家賃相場。
現在の綱島エリアでは以下のような相場になっています。
ワンルーム・1K
新築で8.1万円からとなっており、単身者向けの需要に対応した物件が増えています。
築年数や駅距離を調整することで、6万円台の物件も見つけることができるでしょう。
1LDK
12万円前後が相場となっており、カップルやDINKS世帯に人気の間取りです。
2LDK以上
14万円台からとなっており、ファミリー世帯向けの選択肢も充実しています。
築年数と設備のバランス
賃貸物件を選ぶときに、築年数だけで判断するのはもったいないです。
築15〜20年ほど経っている物件でも、オーナーがしっかりリフォームしていれば新築に近い快適さを感じられることがあります。
特に水回りの設備や床材、壁紙などがきれいに更新されている物件は狙い目。
家賃の安さとリフォーム済みの快適さを両立できる可能性があるので、内見の際にはぜひチェックしてみてください。
賃貸で得するエリア選び
駅前の再開発エリアから少し外れた場所に目を向けることで、コストパフォーマンスの高い物件に出会えることがあります。
東西方面
駅の東側・西側エリアは、駅前ほどの賑わいはありませんが、閑静な住宅街として人気があります。
家賃も駅前より1〜2万円程度安くなることが多いようです。
鶴見川方面
川沿いのエリアは自然環境に恵まれており、散歩やジョギングを楽しみたい方には特におすすめです。
駅からは少し距離がありますが、その分家賃を抑えることができます。
駅前の喧騒から少し離れただけで、街の空気が穏やかに変わるのを歩きながら何度も感じました。
予算も雰囲気も妥協しない選択肢が意外と豊富です。
今後の綱島エリアの展望
再開発の影響
新綱島駅の開業により、このエリアの利便性は格段に向上しました。
新駅の華やかさも魅力ですが、昔ながらの静かな住宅街も残っていて“住む人それぞれに合った環境が選べる綱島の強み”だと思います。
新横浜駅へのアクセスが良くなったことで、出張や旅行の際の利便性も高まっています。
ただし、これに伴って不動産価格も上昇傾向に。
特に駅近物件については、今後さらに価格上昇が進む可能性もあると思います。
住まい選びのタイミング
現在の価格水準で住み始めるなら、早めの決断が有効かもしれません。
分譲・賃貸ともに、条件の良い物件から順に成約していく傾向があります。
一方で、再開発の影響で今後も新しい物件が供給される予定もあり、選択肢の幅は広がっていくと思います。
お得に住むための実践的なコツ
分譲マンションの場合
- 中古物件のリノベーション:築20年前後の物件を購入してリノベーションすることで、新築同等の住環境を割安で実現できます
- 管理費・修繕積立金の確認:月々のランニングコストも含めて総合的に判断することが大切です
- 将来の売却・賃貸転用を考慮した立地選びを心がけましょう
賃貸住宅の場合
- 築年数と設備のバランスを重視し、リフォーム済み物件を積極的に検討してみてください。
- 駅距離と家賃のバランスを考え、徒歩10分程度なら許容範囲として検討範囲を広げることをおすすめします。
- 初期費用の交渉も可能な場合があるので、不動産会社に相談してみる価値があると思います。
まとめ
綱島エリアの不動産市場は、駅近再開発の影響で全体的に上昇傾向にありますが、条件を工夫することで今でもコストパフォーマンスの良い住まいを見つけることが可能です。
分譲マンションでは、駅距離や築年数を調整することで価格を抑えることができます。
賃貸住宅においても、リフォーム済み物件や再開発エリアから少し外れた場所に目を向けることで、満足度の高い住まい選びができると思います。
重要なのは、自分のライフスタイルや予算に合わせて優先順位を明確にすること。
完璧な条件を求めすぎず、「これだけは譲れない」という点を明確にして物件探しを進めることで、きっと理想の住まいに出会えると思います。
“譲れない条件”さえ決めて探すと、不思議とフィットする物件にたどりつきやすいケースもあります。
綱島エリアは交通利便性と住環境のバランスが取れた魅力的な街。
ぜひ納得のいく住まい選びを選んでください。